清原和博逮捕、覚せい剤取締法違反。失墜の番長
2016/02/09
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無冠の帝王、堕つ
元プロ野球選手の清原和博氏(48)が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されたというニュースが流れました。
80年代からプロ野球人気を支え、数々の記録を打ち立てた伝説の男が魔の手に飲まれてしまいました。
去年から薬物使用の疑いをかけられていましが、出演した番組では薬物使用の事実をきっぱりと否定。
野球への愛を語った彼が何故転落の道を選んだのでしょうか。
記録にも記憶にも残る選手
名門PL学園から西武ライオンズに入団し、チームの優勝にも大きく貢献し、ジャイアンツに移籍後の大活躍、現役最後はオリックスに在籍し、2008年にその野球人生に幕を下しました。
プロ23年間で2338試合で2122安打、525本塁打、1530打点という成績は一流選手の生涯成績としては歴代でも指折りです。
三振1955、死球196という記録から見ても、恐れずにボールに立ち向かっていく執念を感じ取ることができます。
巨人に移籍してからは大規模な肉大改造を始め、オフシーズンでのスポーツニュースでも名物でした。
引退後は解説者として活躍を始めますが、その奇異な行動がしばしば週刊誌などで取り上げられることもありました。
- 突然四国でお遍路をはじめる
- タトゥーを入れる…など
不可思議な行動はやがて薬物への疑いへと移り変わっていきます。
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昔からの憧れだった
タトゥーを入れた思惑としては「昔からの憧れだった」と去年出演した番組で語っていました。
大阪岸和田の出身で、選手時代も引退後と番長の愛称で親しまれながらも、番組制作側の意図もあったとはいえ、怖い人としてのイメージも着いていました。
西武時代は体の線も細く、その端正な顔立ちと笑顔から女性ファンの視線を一点に集めていた彼ですが、同じPL学園出身で同級生の桑田投手と比較されることが多く、苦悩も絶えなかったといいます。
肉体改造は体を蝕み、選手時代晩年は故障に苦しみます。
40歳を超えて体が思うように動かなくなっても、周りからは期待され、それでも結果を残すどころか試合にも出られない。
引退時は残した数々の記録を称えられましたが、本人からしてみれば限界を感じての引退決意であったことは確かです。
そんな苦悩に満ちた野球人生が、彼の精神を蝕んでいったのかもしれません。
私は野球をプレーしませんでしたが、彼の活躍を見たくて野球中継をよく見ていました。
その豪快なプレーに心を奪われたものです。
番長の今後…
覚せい剤を所持しての逮捕ということで、裁判からの実刑となることと思われますが、恐らく執行猶予もつくでしょう。
野球業界は賭博問題で、内部の問題に非常に敏感になっていますから、彼をコーチや監督として求める球団はないでしょう。
CMはもちろんNGですし、ギリギリの橋を渡るような過激な番組でもなければテレビ出演のオファーも見込めません。
芸能界との交流も盛んでしたので、その方面から声がかかるかもしれませんが、視聴者からどう見られるかは自明の理です。
きちんと罪を償い、心の傷を癒し、真人間として私たちの前に戻ってきてほしいと私は思います。
少なくとも私は彼に憧れ、夢を抱いた一人の人間ですから。
過ちを犯したのなら、償う。当たり前のことです。
彼がストイックに野球に打ち込み、その結果多くの人に勇気を与えてきたことはまぎれもない真実なのですから。
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