伝説のバンドはキッズの心をずっと忘れない
2016/02/09
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ロック界の革命児、ついに完全復活か?
今年、X JAPANのニューアルバムが出ると聞いて痺れました。
前作「DAHLIA」が発売されたのが1996年ですから、実に20年ぶりとなります。
これほど待たれたアルバムがあったでしょうか。
むしろ出ること自体が奇跡なのですが(笑)。
日本だけでも星の数ほどバンドはありますが、これほど波乱に満ちたバンドは他にはないと思います。
ネットニュースなんてない時代から、その一挙一動が注目されてきた人たちは他に知りません。
1999年の解散後も熱狂的なファンは増え続け、その火種は海を越えて世界中へ広がっていました。
みんながXを待っている。
そんな状況がいつの間にか生まれていたのです。
実現不可能と思われた再結成
1999年にボーカリストであるToshiが脱退を表明。
彼以外にXのボーカルは考えられないと、彼らはその活動に終止符を打ちました。
元々バンドが休止状態の時は積極的にソロ活動をしていたバンドですから、解散した後も各メンバーは精力的に活動を続けます。
その筆頭がHIDEでした。
個性的なメンバーが集まるXにおいても特別な存在感を発揮し、独自の世界を持っていた彼のソロ活動は当然注目を集め、成功の兆しを見せます。
しかし、バンドが軌道に乗り始めた矢先、彼は突然この世から去ってしまいます。
私は当時学生でしたが、あまりの悲しみに涙を止められませんでした。
彼がいなくなったことで、X JAPANの復活はいよいよ叶わなくなってしまったのです。
HIDEの意志を継ぐものたち
しかし、彼は余りにも多くの影響を音楽業界に与えていました。
メジャーでもアマチュアでも彼をリスペクトする声はやみません。
彼は死してなお人々の心に宿り、音楽を愛する気持ちを与え続けてくれたのです。
「ロックスター突然の死」という話題だけでは説明がつかないほど、彼の影響力は絶大でした。
「ヴィジュアル系」という言葉はHIDEが作った、というのはもはや常識です。
彼の作った数々の名曲は彼自身が影響を受けた偉大なミュージシャンをリスペクトしつつ、当時誰もやっていなかった世界を構築していました。
HIDEがいなければ日本のロックは20年遅れていたとまで言われています。
XからHIDE、HIDEからXと、世界中にその意思は繋がっていきました。
TOSHI電撃復帰、そして奇跡の再結成へ
様々な問題があり、誤解があり、壁がありました。
そしてそれがクリアになった時、TOSHIはXに戻ってきました。
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日本中でTOSHIは歌っていました。Xという看板がなくても歌い続けていました。
だけど一番愛しい場所はここだった。帰るべき場所はXしかなかったのだと思います。
発表された新曲「I.V.」はHIDEのギターをデジタル加工したものが取り入れられました。
そのP.V撮影にはHIDEのギターとぬいぐるみが置かれました。
「違う場所に行ってしまったけど、気持ちはいつも共にある」
という思いを汲み取り、私はそれを見てまた泣いていました。
最良の形ではなかったかもしれませんが、私たちの愛するX JAPANは帰ってきたのです。
これを奇跡と呼ばずしてなんと言うのでしょうか。
もう叶わないと思っていた夢が、現実になった瞬間でした。
そして彼らは世界へ
復帰したTOSHIの歌声は以前よりも張りも伸びも増していました。
とても50歳を過ぎた人の歌声とは思えないほどクリアで力強い歌声でした。
次々に発表される楽曲は今までのイメージに捉われない斬新な曲ばかりです。
以前よりもドラマチックに、YOSHIKI必殺のメロディーも更に美しさを増し、バンドは進化を遂げていたのです。
そして世界を飛び回り、各地で絶賛されます。
もう日本だけに留まっている存在ではなくなっていたのです。
しかし彼らはずっとファンを大切にしてきました。
日本のファンが支え続けてきてくれたことを、本当に理解しているのです。
HIDEもそうでした。
誰もやってないことをやってやろう、ビックリさせてやろうという遊び心を持ちつつも、
自分たちを愛してくれる人たちのことを常に思い続けている。
そんな彼らだからこそ世界は奇跡を与えたのではないでしょうか。
結成当初ベースを担当していたTAIJIも今はいなくなってしまいました。
そのニュースを知った時も大きなショックを受けたことを覚えています。
去年の紅白歌合戦のステージに、HIDEのギターとTAIJIのベースが置かれていました。
今でも彼らはXのメンバーなのです。
一番大事な事を胸に抱き、彼らは世界へ羽ばたいていきました。
そんな彼らの新しい姿を感じたい。
ニューアルバム発売の報は、私の心にまた火を灯してくれました。
希望を持つことができたのです。
これからも私たちを驚かせてくれるX JAPANでいてください。
心からありがとう。期待しています!
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