【プリキュア】今度は魔法つかい!プリキュアの新境地
2016/02/09
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目次
合言葉は「キュアップ・ラパパ!」13年目のプリキュアは魔法つかい!
「プリンセス」をテーマにした「Go!プリンセスプリキュア」が大好評の内の放送を終了し、新たなプリキュアへとバトンタッチしました。
その名も「魔法つかいプリキュア!」
今まで不思議な力は毎回のように使っていても、「魔法」と明言されたのは初めてのことです。
「伝説の戦士」とされてきたプリキュアも「伝説の魔法つかい」とされ、これまでのシリーズとは少し趣が違うようです。
しかしメインメンバーは二人と、初代を思わせる設定になっており、間違いなくプリキュアシリーズと感じ取れるようなストーリー展開で、安心して見れる作りとなっています。
いつでも女の子の憧れ。プリキュアの歩んできた道
シリーズは今回で13年目を迎え、今までの総勢も40人を超えています。
登場人物のほとんどが中学生。(小学生が二人、高校生が一人います)
これは、幼稚園児から小学生をメインターゲットとし、その子たちが憧れるようなキャラクターを作るという制作側の意図しているところです。
お色気演出は全くと言っていいほど抑えられており、夏に海に行っても水着にならないという不可思議な現象も毎年話題になっていました。
(フレッシュプリキュアで水着になった際、視聴者から問い合わせがあり、以降水着演出は消滅。プリンセスプリキュアで解禁されるも、私服なのか水着なのか微妙なラインでした(笑))
家族愛、友情、淡い初恋などの心の動きを緻密に描き、季節の行事などのイベントにも積極的に参加させることで、女の子たちの成長ストーリーとしてしっかりと作りこまれてきています。
必殺技はあるものの、基本的には徒手空拳で戦うというスタイルもシリーズ開始当初は非常に斬新で、その後のシリーズにも脈々と受け継がれているプリキュアならではの要素の一つです。
↑今回の変身アイテムはぬいぐるみ↑
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なぜ大ヒットに?全ては子供たちのために
初代である「ふたりはプリキュア!」は空前の大ヒットとなります。以降浮き沈みは多少あるものの、10年以上もの間愛され続けている背景にはどういったものがあるのでしょうか。
思わず応援したくなる、頑張る女の子たち
プリキュアたちが敵対する組織のほとんどが日常に溢れているものを怪物化させて襲ってきます。
これは90年代にヒットした「勇者シリーズ」「エルドランシリーズ」といった男の子向けのロボットアニメから受け継がれたものです。
男の子、女の子関わらず勧善懲悪のストーリーという物は胸を熱くさせるようですね。
これを巧みに取り入れ、変身して身体能力が上がっているとはいえ、生身の女の子が戦います。
毎回ピンチになるのが通例で、やられそうになるプリキュアをつい応援したくなってしまうのでしょう。
劇場版では子供に応援アイテムがプレゼントされ、スクリーンの外からみんなでプリキュアを応援するという演出が取られています。
贅沢に尺を使った変身シーン
最大の見せ場といっても過言ではない変身シーン。ここには膨大な労力がかけられていることが見て取れます。
ほぼ毎週変身するので「バンク」と呼ばれる手法を用い、贅沢に尺を使い極上の演出を見せてくれています。
ハートキャッチプリキュアでのキュアサンシャインの動画枚数は5000枚と、およそ1分くらいの動画に30分のアニメが使う動画枚数を費やすほど力を入れたという例もあります。
今回の「魔法つかいプリキュア!」では二人一緒に変身ということで長めに尺が取られ、しっかりと魅せてくれていました。
「女の子たちが気になるキーワード」を取り入れる
世界に迫るピンチを前に、平凡な女の子たちが伝説の戦士プリキュアに変身して戦うという大筋のストーリーは全てのシリーズで一環していますが、シリーズ毎にテーマが設けられ、それに沿ったストーリー展開もプリキュアならではと言っていいでしょう。
例えばハートキャッチプリキュアでは「花言葉」に「ファッション」。
スイートプリキュアでは「音楽」。
スマイルプリキュアは「友情」といったように、女の子たちが敏感になるキーワードを盛り込み、しっかりと心を掴みにいってます。
「魔法つかいプリキュア!」ではタイトルの通り「魔法」と主人公の実家がアクセサリーショップということで「アクセサリー」の要素が取り入れられているようです。
これからのストーリー展開に少しずつ絡んでいくと思いますので、気にしながら見てみるのも面白いと思います。
見終わったらみんなでダンス!
フレッシュプリキュアは「ダンス」をテーマに取り入れており、シリーズとしては初めて3DCGで作られた動画がエンディングで使用されました。
これがとてつもない当時あまりにも高クオリティということで反響を呼び、以降のシリーズ全てにおいて採用されることとなります。
覚えやすい振り付けは子供でも真似しやすく、ネット上にも子供たちがプリキュアのダンスを踊っている動画が数多く見られます。
シリーズの特性上、毎回ピンチになるので、ドキドキした後に一緒に楽しく踊れるというのは確かに優しい心遣いですよね。
この3DCGによるダンス演出は「アイカツ」や「プリパラ」など同じ女児向けアニメだけでなく「ラブライブ!」など高年齢層をターゲットにしたアニメでも頻繁に使われるようになり、視聴者の心を掴んでいます。
3DCGを取り入れた演出はフレッシュプリキュア以前にもありましたが、ここまで市民権を得たのはプリキュアからだと思っています。
伝統を守りながら常に新しく
大筋のストーリーは踏襲しつつも、毎回新しいアイデアを取り入れ、ますます広がりを見せるプリキュアシリーズ。
まだ1話なので評価するにはサンプルが少なすぎますが、これからの盛り上がりを予見させる伏線がいくつも見えたので、今回も期待を裏切らないことでしょう。
大人たちが全力で子供たちの為を思い制作しているプリキュアシリーズ。
プリキュアに限った話ではないのですが、10年以上も愛されているということは、やはりそれだけ作り方を徹底しているからだと思います。
すっかり大人になってしまった私ですが、プリキュアを見ている時は童心に還れるような気がしてつい毎週見てしますのです。
映像作品としてもとても優れているので、見たことがない方や、最近見ていない方もこれを機会にプリキュアに触れてみてはいかがでしょうか。
©ABC・東映アニメーション
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