ハードロックに興味を持ったら聞いてほしい3枚!
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メディアの発達がもたらす音楽鑑賞の変化
1990年代は音楽がメディアの最先端で、CDがバンバン売れていました。
毎月のようにミリオンセラーが生まれ、街にはCD店が乱立し、ヒットソングが一日中かけられていました。
その頃に青春時代を送った私は、CDを買いあさり、毎日飽きるまで音楽を聞いて育ちました。
現代においてはCD市場は縮小し続け、CD自体の売り上げも大幅に現象しています。
その原因としては携帯電話やインターネットの普及によるメディアの多様化が挙げられます。
ひと昔前に比べて通信速度は飛躍的に上昇し、大容量のデータも容易にやり取りできるようになりました。
その為、CD店に行ってわざわざCDを買わなくても、配信されているものをダウンロードしてしまえるのです。
CDの売り上げが減ったことにより、音楽に対する関心が低くなってしまったと言われたこともありますが、実のところは昔よりも関心が高まっているというデータも出ています。
それは日本国内でも大規模な音楽フェスティバルが行われるようになり、より身近になった為と私は考えています。
ライブ感を共有することでより音楽に深くのめりこむことが出来るようになったと言えます。
古さは悪さではない。ルーツミュージックのススメ
この音楽フェスというのは40年以上も前からずっと行われてきているものですし、そもそも音楽は儀式としての意味を持つ側面もありますので、人間とは切っても切れない関係ではあるのです。
民族音楽にまで遡れとは言いませんが、好きなミュージシャンのルーツを探るのは非常に有意義であると思います。
私が音楽にのめりこんだきっかけは「X JAPAN」でした。
昔は今よりもたくさん音楽雑誌がありましたので、毎日のように本屋に通っていました。
そこでHIDEさんのインタビューを読み、「KISS」というバンドの存在を知ったのです。
あの素晴らしいサウンドを奏でる人が愛してやまないバンドって一体何なんだ?と私は興味を持ちました。
海外のバンドなので、いわゆる洋楽、というヤツです。
もちろん日本語なんて一切出てこないです(笑)。
テレビで英語詞の曲を聞いたことはありますし、音楽の授業でザ・ビートルズの「Hey Jude」を歌ったこともありました。
しかし、「言葉が違う」なんて理由で敬遠していた自分がいました。
「KISS」のサウンドを聞いた時、体中に電流が走ったようでした。
今まで聞いたこともないような過激な音がそこには収められていたのです。
「世界にはもっと素晴らしい音楽がたくさんある」と悟った私は、さらに「KISS」のルーツを探り始めます。
気づけば日本のバンドよりも海外のバンドばかり聞くようになっていました。
それでももちろん今でも「X JAPAN」は大好きですよ。
1960年代くらいまで遡りましたが、私の心に強い衝撃を与えたのは1970年代のハードロックでした。
ハードロックに興味を持っても最初に何を聞いていいかわからない、そんな人に向けて、特にこれだけは聞いておいて損はない、というベタベタな名盤を3枚だけ紹介したいと思います。
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ギターを始めたら必ずマネしたくなる名フレーズ
まずは「DEEP PURPLE」の「MACHINE HEAD」です。
1972年に発売されたDEEP PURPLEを代表する1枚。
洋楽を知らない、はたまた音楽にそこまで興味がない方でも一度くらいは耳にしたことがあるであろう名曲中の名曲「Smoke on the water」が収録されています。
力強くシンプルなリフが印象的なこの曲ですが、このアルバムを収録している時に起こったアクシデントが元になっているという伝説も残っています。
日本盤には対訳も乗っているので、読みながら聞くと楽しめると思います。
その他にも「Highway Star」や「Lazy」など、彼らを代表する曲が多数収録されています。
この時期に来日した際にレコーディングされた「MADE IN JAPAN」というライブアルバムにはこのアルバムからの曲も多く、バンドが一番充実していた時期でもあったため、ライブアルバムの金字塔としても有名です。
「聞いたことがある」というのがミソで、そこから親近感が沸き、言葉がわからなくても音を受け入れられるのではないでしょうか。
ギターを始めたら必ずマネしたくなる名フレーズ、パート2(笑)
続いては「LED ZEPPELIN」の4枚目です。
実はこのアルバムには正式タイトルが付いていません。便宜上「LED ZEPPELIN Ⅳ」と呼ばれたり、「シンボルズ」と呼ばれたりしています。
しかも発売当時は曲名やクレジット、果てにはバンド名すら記載されていなかったのです。
これはバンドが「純粋に音楽だけを評価の基準にしてほしかった」と語っており、バンドの名前だけで売れてしまうのを避けたかったためとされています。
「LED ZEPPELIN」のデビューは衝撃的で、ハードロックの第一人者として一気にスターダムを駆け上っていきました。
しかし3枚目のアルバムは若干アコースティックに傾倒した音楽性となり、賛否が分かれました。
「ツェッペリンは終わった」なんて声もあったほどです。
けれど彼らはそんな声もなんのその、4枚目のこのアルバムにおいて、「LED ZEPPELIN」という音楽を完成させるのです。
ボーカルのロバートプラントのアカペラから入り、非常に力強いリフの「Black Dog」で幕を開けるこのアルバムは、「Stairway to Heaven」で一度クライマックスを迎え、その後一切の中だるみを見せずに、聞き入っているうちにあっという間に終わります。
全世界での売り上げは3700万枚という驚異の枚数も、現在まで売れ続けているからこそ達成できた数字なのです。
「Stairway to Heaven」の冒頭のアルペジオはギターを持ってたら誰もがマネしたくなる超名フレーズで、発売された当時は楽器店の試奏でこの曲を弾く人があまりに多かったために、「Stairway to Heaven」の演奏を禁止する店もあったとか。
「ハードロック」というジャンルを語る上で絶対に外せないマストアイテムのひとつです。
死から蘇った生きるレジェンドが在籍するバンド
最後に紹介するのは「MOTLEY CLUE」の「DR. FEELGOOD」です。
これだけちょっと新し目で、1989年発表なのですが、私が初めて大好きになった海外のバンドなので紹介させてください。
私が「MOTLEY CLUE」を知ったのはベスト盤だったのですが、あまりにカッコよくてその後オリジナルアルバムも集めました。
その中でも特に名盤の呼び声が高いのがこのアルバムです。
これより以前の「MOTLEY CLUE」はアルコールとドラッグに溺れ、ボロボロの体だったと言います。
そんな中、ベース担当のニッキー・シックスはいつものようにバンド仲間とパーティー中に心肺が停止。
その後蘇生し、家に帰ると、大勢の報道陣が彼が死亡したものと思って駆けつけ大騒ぎになっていました。
そこでイタズラ心が働いたニッキーは、留守番電話のメッセージを「死んじまったから、家にはいないよ!」と書き換えたという伝説が残っています。
この事件がきっかけでバンド全員でドラッグを絶ち、シラフでレコーディングに臨んだ末に完成したのがこのアルバムなのです。
非常にポジティブなメッセージがちりばめられながらも、ハードロックとしての魅力がふんだんに盛り込まれています。
ドラッグの過剰摂取で亡くなったロックスターはいますが、彼のように蘇生し、今なお活動を続けているミュージシャンを私は他に知りません。
マネしたいとは思いませんが、やはりこの生き様にカッコよさを感じてしまうのです。
以上3枚を私的なハードロック入門3選とさせていただきます!
まだまだ他にも名盤はたくさんありますよ!!
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