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【ガンダムSEED】15周年を前に問う、SEEDの存在意義【ガンダム】

   

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21世紀発のファーストガンダム

2000年にガンダムの生みの親である富野監督が「ターンエーガンダム」を制作し、20世紀という時代が終わりました。

近未来と言われた21世紀が現実の物となり、2002年にテレビアニメの新たなガンダムシリーズとして「ガンダムSEED」が発表されました。

 

平成ガンダムと呼ばれる「Gガンダム」「ガンダムW」「ガンダムX」は富野監督の作品ではありませんが、それぞれ「未来世紀」「新機動戦記」「機動新世紀」と富野監督作品と差別化する意味でタイトルがつけられていました。

「ターンエーガンダム」は特殊な設定だったとは言え、富野監督作品でありながら冠がつけられていません。

 

しかし21世紀初となった「ガンダムSEED」にはファーストガンダムと同様に「機動戦士」が冠されていたのです。

このタイトルが「21世紀のファーストガンダムである」という明確な意思表示であり、これから芽吹く新しい種となっていくのです。

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基本ラインをなぞりながら、新機軸を打ち出していく

ファーストガンダムでは地球に固執する古いタイプの人間に対して、宇宙で生まれ育った人々がひとつの国として独立を宣言するところから戦いが始まります。

 

ガンダムSEEDでの戦いの火種は、胎児の時点で人為的な遺伝子操作を受けた「コーディネイター」と呼ばれる存在が、何も処置を施されていない「ナチュラル」達から拒絶され、弾圧される所から端を発します。

やがてコーディネイターはひとつの国家とも呼べる力を有し、地球連合軍に対して宣戦布告をします。

 

使われる言葉や、その中身の違いはありますが、構図は全く同じなのです。

 

そこに幼い頃親友同士だった二人が、戦場で敵として出会ってしまうというドラマ性を盛り込み、主人公がコーディネイターであるにも関わらず、ナチュラルを守る為に戦うという葛藤を描くなど、ファーストとは違った路線も示しながら、「遺伝子操作」「クローン」などの極めて現代的な問題にも触れています。

 

「ガンダムW」での成功例がある美少年たちがガンダムを操るという路線もあり、男女問わずファンを獲得し、「ガンダムSEED」は大ヒットします。

それはガンプラの売り上げにも大きく貢献し、主役機である「ストライクガンダム」関連のガンプラは100万個以上売り上げたという話も聞きました。

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大ヒットを受け続編の制作が決定。そして転機へ

放送終了後もプラモデルシリーズの展開が続き、コンテンツ不足で伸び悩んでいた「ガンダムエース」の売り上げも上がるなど、SEED人気は加熱していきます。

そしてすぐに続編の制作が決定。

「機動戦士ガンダムSEED Destiny」が制作されることとなりました。

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しかしこれがサンライズを動かす大きな転機となるのです。

インターネットが広く普及した現在、アニメにとって絵柄の崩れ、いわゆる「作画崩壊」は格好のネタにされてしまいます。

 

元々アニメーション制作は完全に分業制で、絵ひとつ取っても作画監督と呼ばれる絵柄を統一させるための役職が存在します。

昔はその作画監督のクセが強い作品も多く、そのブレも楽しみのひとつであった所も否めません。

リアルタイムにダイレクトに意見を発信できてしまう現代では、それは致命的な欠陥として指摘されてしまいます。

アニメーション制作は非常に過酷で、分業にせざるを得ない。それ故に個々の個性が出てしまう。という現象は仕方がないことです。

しかし制作側と視聴者との温度差でしょうか。今ではアゴのラインが少し歪んでしまっていても叩かれてしまうのです。


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前作「SEED」においても度々指摘されてはいましたが、「Destiny」では更に戦闘シーンなどの使いまわしが多く、話題となってしまっていました。

制作終了後にとあるスタッフが明かしたとされる話では「脚本の上がりが遅く、作画にかける時間がなかった」との事ですが、これも信ぴょう性に欠けます。

ストーリー自体も問題点がいくつも指摘され、主人公が一体誰なのか、そもそも何が言いたいのか、何をしたいのか、とネットでは毎日のように論争されました。

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これは「Destiny」の制作事態が急であったために準備が不足しており、結果的にほとんどの作業が遅れていたとされています。

総集編も何度も挿入され、不満の声も上がっていました。

裏を返せばそれだけ注目されていたということなのでしょうが、その矛先が全て監督と脚本家に向いてしまっていたのには私は納得できませんでした。

 

しかし、それがサンライズの転機となり、その後制作されるガンダムシリーズでは制作体制が大幅に改善されることとなるのです。

 

結果として記憶に残る作品に。その存在意義は確かにある

「Destiny」は叩かれるには叩かれましたが、ヒット作になり続編となる劇場版の制作が発表されます。

専用ホームページが作られ、外伝作品が活発になるなどしていましたが、脚本が上がらないことで結局立ち消えに。

次作である「ガンダムダブルオー」の劇場版の方が先に公開されてしまいました。

 

結果的に汚点はあるものの、それは「Destiny」、敷いては「SEED」にだけ留まる話ではありません。

アニメーション制作もアナログからデジタルへの移行期でしたし、「ガンダム」というブランドは叩かれながら育ってきたという感も否めません。

それがインターネットの急激な普及という煽りを受け、盛大に論争が繰り広げられてしまったが為に問題作としの印象があるだけで、評価だけ言えば放送当時の「Zガンダム」の方がひどかった気もします(笑)

 

ただ、このような現象が起こったからこそ、「ダブルオー」も「ビルドファイターズ」も高い評価を受け、現在放送中の「鉄血のオルフェンズ」も制作することが出来ているわけです。

 

マニア達だけのものであった「ガンダム」を、一大エンターテインメントブランドとして成長させ、定着させたのは間違いなく「SEED」シリーズであり、今の隆盛はこの作品が礎にあるからこそだと思います。

 

私がこの記事にかける思い

「ガンダムSEED」の福田監督の奥さんであり、「SEED」「Destiny」両作においてメインの脚本を務めた両澤千晶さんが亡くなられたとの報せが入りました。

私にとって「ガンダムSEED」は大切な作品です。毎週放送がある度に友達と共に語り合い、ガンプラが発売されれば夢中で作っていました。

劇場版も企画が立ち消えになる前は毎日ホームページをチェックするなど大変楽しみにしておりました。

様々な外伝作品が存在し、極めて広く展開している作品ですが、根幹になるためのオリジナルは福田監督、両澤脚本でなければ実現できないと思います。

公にも主人公の一人である「キラ」への愛を語っていた両澤さん。

彼が胸に秘めた思いは様々な憶測を呼びましたが、両澤さんにしか分からない領域もあったのではないでしょうか。

「ガンダムSEED」10周年の時にHDリマスターされた時に見直しましたが、また一から見直したいと思っています。

 

両澤千晶さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

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