【鉄血のオルフェンズ】心情を緻密に描くことで、戦闘がより濃密に【機動戦士ガンダム】
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25話視聴終了しました…
さすがクライマックスといった非常にスリリングでスピーディーな展開に息を飲みました。
従来のガンダムシリーズとは一線を画し、毎週好評を博しましたねー。大満足の25話でした。
主役モビルスールである「ガンダムバルバトス」を始めギャラルホルンの主力として様々なバリエーションを披露してくれた「グレイズ」など、古参のガンダムファンも納得の素晴らしいモビルスーツ達。
魅力溢れるキャラクター達。
多くの方に絶賛された素晴らしいシリーズとなったと思います。
オルガ、めっちゃくちゃカッコよかったぞ
蒔苗を議事堂に無事送り届けた後、ひとりモビルワーカーに乗り戦場へ戻るオルガ。
団長として見届ける義務があるという。
クーデリアを地球まで届けるという鉄華団の初仕事を遂げ、作戦の最後にオルガが出した命令は
「みんな死ぬな」
でした。ビスケットという大事な人を亡くしても、正気を失ったと言われても、オルガはひとつの組織の長として歩みを止めるわけにはいかなかった。
「こっから先は死ぬな。もう死ぬんじゃねぇぞ。もし死んだら団長命令違反でもっかい殺す!それこそ死ぬ気で生きろ!」
仕事をやり遂げ、ようやく言うことができた「死ぬな」の重みはズッシリと心に届きましたよ。
ガエリオの超絶ヒロイン感ww
火星に訪れたマクギリスとガエリオは、アインと知り合います。
この時既にマクギリスの頭の中にはシナリオが出来上がっていたのでしょう。マクギリスにとっては千載一遇のチャンス。
そしてガエリオとアインにとっては悲劇の始まりでした。
「人体改造は悪というギャラルホルンの理念を根底から覆す存在をギャラルホルン自身の手で生み出す」
その為にガエリオの部下にアインを就けたのでしょうね。戦いに身を置いていればいずれどちらかが傷付き、命の危険に陥る。
ガエリオでもアインでもどちらでも良かったのかもしれません。阿頼耶識の本当の使い方をギャラルホルンの手で作り上げることができるのなら。
アインの誇り、カルタの愛情を踏みにじったマクギリスに対して怒りを向けるガエリオ。
涙を流し、叫びながらグリムゲルデに向かっていくガエリオの表情は本当に主人公のようでした。
最初はなんだか軽そうな男という印象でしたが、非常にまっすぐで正義感に溢れた好青年でした。
後半に向けてガエリオのキャラが立ち始めたのは、それこそ死亡フラグだったのでしょうね。
「アルミリアの幸せは保証しよう」というマクギリスの言葉は、ガエリオにとってはトドメの一言だったのでしょう。
ガエリオもキマリスも、キマリストルーパーも大好きになりました。胸が締め付けられる悲しいキャラでしたね。
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三日月と阿頼耶識
アインとの激闘の中劣勢に立たされる三日月。
それこそ正気を失ったアインは「阿頼耶識の本当の姿、お前はハンパもの」という言葉を連呼します。
三度の施術を経て、阿頼耶識での戦闘において右に出る者はいなかった三日月にとって、阿頼耶識の差による劣勢は初めてだったのでしょう。
バルバトスとつながることで更に阿頼耶識の性能を引き出す三日月。
最後に残った武器「太刀」で応戦するバルバトス。
「やっと使い方がわかった」
好きじゃないんだよなぁ、と太刀を使うことを渋り続けていたのはこの時のためだったのか、と驚嘆しました。
太刀の人気爆上がりでしょうね(笑)
バルバトスとよりつながりを深くしたことで右目の視力と右腕の自由を奪われた三日月。
バルバトスに乗ってる間は正常になるというからガンダムフレームは恐ろしいですね。
それと同時に、今まではバルバトス側でセーフティをかけていたということになるので、優しい面もあるのでしょう。
激闘が終わり、そして…
ギャラルホルンの支配体制が崩れることで、独自の軍備強化が必要である、や、クーデリアの本来の目的が達成されていないこと。
マクギリスのバックボーンが深く描かれていないこと、未だ実態が明かされないギャラルホルンの内部事情など。
25話Bパートで次々と提示されていきます。
「ミカ、次はどうしたらいい?」「決まってるじゃん、帰ろう、火星へ」
とキレイに締め、ひとつのシリーズとして納得の終わり方でしたが、やはり気になる点が多すぎます。
そして放送後、「2016年秋、鉄華団再び」の文字が。
やっぱりそうだよねー。後半はほとんど2期の伏線だったもん(笑)
とりあえずシノ、ラフタ、アジー、ライドなど、前回命の危険があった人達がみんな生きててよかったぁ。
ラフタは昭弘とフラグっぽいのが立ってたけど、名瀬のアニキにはやっぱり敵わないかwww
心情を緻密に描くことで、戦闘もより濃密になる
心情を緻密に描くという点では、富野監督も非常に得意としていますが、昔からの作り方に固執している感もあり、毎回何かしら戦闘させることを義務のように挿入していました。
長井龍雪が監督を務め、シリーズ構成、シナリオを岡田磨里が手掛けるということで、感情の機微を描く路線であることは予測できていましたが、「ガンダム」という舞台でこのように思い切った構成にしたのはホントに面白い試みだったと思います。
一人一人の心の動きを細かに描写することで戦闘に深い意味が生まれる。ただ撃ち合うだけではなく、引鉄を引くのに意味を持たせる。
モビルスーツの装甲が発達し、ビーム兵器が形骸化するという設定も、この構成に非常に効果的に使われていました。
2期も同じ路線で物語が進んでいくとは思いますが、戦いは激化し、戦闘シーンも若干増えるかと思います。
しかしこの1期があるからこそ、それが生きてくると思うのです。
4月からは「ガンダムUC」のテレビ版の放送がありますし、後番組には「僕のヒーローアカデミア」が控えています。
更には模型中心の外伝展開があるということなので、この感動をしっかりと保ったまま2期を待てそうです。
でも、早く見たい!(笑)
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